2011年2月15日火曜日

告解者 大門 剛明

表面的な話に気をとられると、水面下で動いている複線を
うっかり見過ごす。
そのくらいうまい感じで別ストーリーが最後のオチに
むかって進行している。

もちろんそのオチがなくてもそれなりに楽しめて、ある意味
悲しい話なんだけど、その水面下の一本の線が最後に繋がる瞬間は
これまたたまらない。

内容(「BOOK」データベースより)
23年前に2人を殺し、無期判決を受けた男・久保島が仮釈放され、深津さくらの勤める金沢の更生保護施設に入寮してきた。凶悪事件を起こしたとは思えぬ誠実な更生ぶりに、次第に心ひかれていくさくら。市内で殺人事件が発生し、寮生に疑いの目が向けられた。さくらは真相をつきとめるべく奔走する。


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