2012年9月2日日曜日

ファイヤーボール 原 宏一


お涙の部分は雑なんだけど、それ以外はすべてが満点。
ストーリーやひねり具合、テーマや展開、人物まで。
特に筆力ガ高くいいリズムの文体なのでさくさくグイグイ
楽しめる。

同年代の人やちょっとした悩みを抱えている人は是非。

内容紹介
熱くなれるもの、ありますか? なければ自分で作ればいい!
家族も顧みずに一心に働いてきた咲元は、海外出張から帰った矢先、突然の社内抗争に巻き込まれ、窓際部署に追いやられることに。仲間と思ってきた同僚たちに冷たくされ、妻や息子・娘からも疎んじられ、挙句の果ては、妻から町内会の役員まで押し付けられる。その町内会の場で思わず発した一言が波紋を呼び、町に「今より十倍盛り上がる祭り」を生み出さなければならない羽目になってしまうのだが……。
咲元が考えた「馬鹿馬鹿しいほど単純で危険な祭り」とは何か、果たして新しい祭りを作り出すことなど可能なのか、反対派の妨害・嫌がらせ行為にどう立ち向かうのか、そして、バラバラだった家族はいったいどうなる?
「大人が熱くなれるもの」とは何か、仕事にそれを求められなければどうすればいいのかをテーマとする、ユーモラスだけど、とびっきり熱くて、元気が湧いてくる感動の長編小説。



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