2015年12月1日火曜日

ホテルローヤル   桜木 紫乃

良くも悪くも文学って感じ。
それぞれが暗く重く、後味があまりよろしくなく、考えさせられるというか
投影するような話。

まったく同じ体験をする人はまれだけど、ちょっとずれたら
こうなっててもおかしくないし、不思議なことに身近に感じる
エピソードととらえてしまう、このリズムと文体。

才能なのだろうか。
それは直木賞とるわな、って作品。


内容(「BOOK」データベースより)
北国の湿原を背にするラブホテル。生活に諦念や倦怠を感じる男と女は“非日常”を求めてその扉を開く―。恋人から投稿ヌード写真の撮影に誘われた女性事務員。貧乏寺の維持のために檀家たちと肌を重ねる住職の妻。アダルト玩具会社の社員とホテル経営者の娘。ささやかな昴揚の後、彼らは安らぎと寂しさを手に、部屋を出て行く。人生の一瞬の煌めきを鮮やかに描く全7編。第149回直木賞受賞作。



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