2009年12月9日水曜日

ヒツジの鍵 - 若月 かおり

テーマや時代設定は面白いので借りたけど、全てが予想通り。。。
特に新しい展開や内容があるわけでもなく、よくあるパターン
で流れていく。。

家族の中のクローンやら、恋愛対象やら、無理強いやらで、あんまりいいイメージで
クローンになっていない若者たちそれぞれの話。

それぞれの話はまあ考えられた設定ではあるんだけど、もう一ひねりというか
深みが欲しかった気も。
ただ、そのあたりは賛否両論で、好みの問題かも。

最後のほうで主人公の過去やなぞが解き明かされてきて、さらに
彼女との未来にも触れていくけど、そこはミステリーゾーンの短編集の
をいくつか混ぜ合わせた感もある。


内容(「BOOK」データベースより)
「おれの苦悩は生物学的プロセスかよ?クローンで魂まではコピーできない。そうだろう?」―ユキヤ。「うちのママ、ひどい苦しみぶりやったわ。あの人はあたし。ほな、うちは誰やねん?」―ナナ。「わたしは地球上の昔からの方法で、子供を授かりたいの。元気な赤ちゃんを産むのよ」―ケイ。「僕は、生まれてこなければ良かったと思ったことは一度もないんだ!」―ライゾー。科学の果てにあるものは、希望か、絶望か?あなたの大事なあの人が蘇ります。この世界に誕生させられた19歳の男女が織りなす感動の群像長篇。


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