2010年3月10日水曜日

贖罪   湊 かなえ

少し甘いかもしれない。
でも、いい。
すごくいい。

今年で最高の話です。
確かに前作『告白』に比べれば二番煎じ的な作風だけど
それを踏まえてみてもいい出来。

重くて暗くて救いがない話だけど、読み応えは十二分。
確かに悲劇の描写が辛いので、そこだけ読み飛ばせば
ぜったい読む価値あり。


内容(「BOOK」データベースより)
取り柄と言えるのはきれいな空気、夕方六時には「グリーンスリーブス」のメロディ。そんな穏やかな田舎町で起きた、惨たらしい美少女殺害事件。犯人と目される男の顔をどうしても思い出せない四人の少女たちに投げつけられた激情の言葉が、彼女たちの運命を大きく狂わせることになる―これで約束は、果たせたことになるのでしょうか?衝撃のベストセラー『告白』の著者が、悲劇の連鎖の中で「罪」と「贖罪」の意味を問う、迫真の連作ミステリ。本屋大賞受賞後第一作。

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