2010年4月12日月曜日

さくら 西 加奈子

ものすごくギャップがある作品。
読み始めは表紙とか内容紹介どおりの感じなんだけど、どんどん
おかしいと思い始める。

別にミステリーと言うわけじゃないけど、この作品の中に決定的な
事件がある。
それが最後の最後で明確になり、、、
これ以上いうと面白みがなくなるので控えるけど、単にゆるい家族小説じゃない。



内容(「BOOK」データベースより)
ヒーローだった兄ちゃんは、二十歳四か月で死んだ。超美形の妹・美貴は、内に篭もった。母は肥満化し、酒に溺れた。僕も実家を離れ、東京の大学に入った。あとは、見つけてきたときに尻尾にピンク色の花びらをつけていたことから「サクラ」と名付けられた十二歳の老犬が一匹だけ。そんな一家の灯火が消えてしまいそうな、ある年の暮れのこと。僕は、実家に帰った。「年末、家に帰ります。おとうさん」。僕の手には、スーパーのチラシの裏に薄い鉛筆文字で書かれた家出した父からの手紙が握られていた―。二十六万部突破のロングセラー、待望の文庫化。


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