2010年6月7日月曜日

ブラバン 津原 泰水

これ、ブラバンかあ、、と思いながら最後まで一気に読みました。

表題とパッケージだけだと青春小説かと思ってしまうけど
その要素より中年の現実を突きつけられるシーンが満載。

少なくとも学生が読んで楽しめることはなく、また昔を思い出して青春
を振り返りたいおっさんが読むものでもない。

深くてそれでいて青春時代から中年時代までの人間模様の襞を感じたい人に是非。

内容(「BOOK」データベースより)
大麻を隠し持って来日したポール・マッカートニーが一曲も演奏することなく母国に送還され、ビル・エヴァンスがジョン・ボーナムがジョン・レノンまでも死んでしまった、1980年(昭和55年)。醒めた熱狂の季節に、音楽にイカれバンドに入れあげるボーイズ&ガールズが織り成す、青春グラフィティ。クラシックの、ジャズの、ロックの名曲にのせ、総勢三十四名のメンバーたちが繰り広げる、大群像劇。四半世紀の時を経て僕らは再結成に向かう。吹奏楽部を舞台にしたほろ苦い「青春」小説。


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