2012年2月16日木曜日

かばん屋の相続   池井戸 潤

池井戸先生の安定した筆力と展開で、まったく問題なくすべて楽しく読むことができる。
表題の作品が一番気になっていた。原作というか、社会事件にもなった同じテーマの
事件をよく知っていて、その展開を書いたノンフィクションも別で読んでいたので
その比較みたいに読んでしまったけど、最後の最後でまったくのどんでん返しが
まっている。

実情というか事件を知っている人には是非読んで欲しい作品

内容(「BOOK」データベースより)
池上信用金庫に勤める小倉太郎。その取引先「松田かばん」の社長が急逝した。残された二人の兄弟。会社を手伝っていた次男に生前、「相続を放棄しろ」と語り、遺言には会社の株全てを大手銀行に勤めていた長男に譲ると書かれていた。乗り込んできた長男と対峙する小倉太郎。父の想いはどこに?表題作他五編収録。

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