2012年2月1日水曜日

金色のゆりかご 佐川 光晴

なかなかの力作。
医者の卵がいろんな人とのかかわりを持ちながら自分も成長していく
というよくありがちな展開ながら、文章力が旨いのかグイグイ読み進めてしまう。

大きな盛り上がりや泣きポイントがドスンとくることはないのだけど
奇妙な面白さがある。
最後まで読みとめられず、それでいてスカッとするオチは見事。


内容(「BOOK」データベースより)
軽度のうつ病で研修を一時中断し、コンビニでバイトをしている医者の卵・啓介。その店にやってきた制服姿の女子高生が突然倒れた。下腹部にきつく巻かれたさらしをゆるめると、おなかがみるみるせり上がってきて―。いつでも、どこでも、女性だけに起こりうる最大の苦難。未だ見ぬ者への無償の愛を描く著者の最高傑作。

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