2009年1月8日木曜日

ドキュメンタリーは嘘をつく ~ 森 達也

久しぶりの「メディア論」を考える作品。
オウム真理教のドキュメンタリーを撮った監督といえば分かりやすい。

その方のドキュメンタリーとはなんぞや、というテーマを俗っぽく
説明している。
なんで堅苦しくなく、正直ベースの面白い本質論になっている。

映像についていろいろ考えるところがある方はどうぞ
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内容(「BOOK」データベースより)
ドキュメンタリーとは事実の客観的記録である―ほんとうにそうなのだろうか?すべての映像は、じつは撮る側の主観や作為から逃れることができない。ドキュメンタリーを事実の記録とみなす素朴で無自覚な幻想からは、豊かな表現行為は生まれようがない。だが、撮ることに自覚的で確信犯的な作品の中には、観る側の魂を鷲づかみにしてきたものが多々ある。本書は、ドキュメンタリーというものが拓いてきた深甚な沃野に向き合い、その悪辣で自己本意で、自由で豊潤な表現世界の核心へと迫るものである。たんなる映画作品論ではない。この現実世界の見方そのものを揺さぶる鮮烈な論考である。

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